活性酸素についての基礎知識

生活習慣病の原因の一つが活性酸素

最近になってテレビや雑誌などで頻繁に目にする活性酸素というのは、私たちが健康的に生きていく上では、必要不可欠な酸素が少しだけ変化してしまった物質となりますが、この少しだけ変化してしまうのがかなり曲者になるのです。

 

漢字を見てみますと「活性」となっていますので、生きの良い新鮮な酸素のことで、また身体に良い影響を与えてくれるような印象を受けるかもしれませんが、この「活性」という漢字に騙されてはいけません。

 

日本人のトップの死因を占めている三大生活習慣病として「ガン」「心疾患」「脳血管疾患(脳卒中)」を挙げることが出来ますが、驚くことにこれらの原因の筆頭に挙げられるのが活性酸素なのです。

 

活性酸素というのは適量でしたら、私達の身を守ってくれる強力な武器として役立つこととなりますが、あまりにも過剰に生産され続けてしまいますと、知らず知らずのうちに体内へ蓄積されてしまうことになり、様々な病気を引き起こしてしまうことになります。

 

過剰に生成されてしまった活性酸素というのは、病原菌だけに限ったことではなく、正常に働いている細胞に対しても攻撃をしてしまい、酸化させ、DNAを傷つけてしまうことによって、遺伝子情報が書き換えられ、ガン細胞を発生させてしまうのです。

 

その他にも体内のコレステロールや中性脂肪を酸化させることによって、過酸化脂質に変化します。その結果血管壁に付着することによって、血管をもろくしたり、塞ぐなどすることで動脈硬化や脳梗塞などといった病気を引き起こしてしまいます。

■そもそも酸化って何?

 

先ほどから酸化という言葉を使っていますが、これは鉄が錆びたり、皮を剥いたリンゴが赤っぽく変色してしまうといった化学反応のことを言います。この酸化というのは、私たちの体内でも絶えることなく行われているのです。

 

活性酸素というのは不安定な物質となりますので、その他の物質から電子を横取りしてしまい、自らを正常な状態にしようとします。安定させるためには、周囲に存在している安定した物質からいわば強引に電子を横取りする必要があります。この横取り行為というのが『酸化』なのです。

 

電子を横取りされてしまった物質というのは、不安定な状態になるために、さらにその他の物質から電子を横取りします。このような電子の奪い合いというのが連鎖反応してしまい細胞が次々に酸化をしていくことになるのです。